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私は 11月の14日の会食中に 肉片が喉につかえて 通らなくなり 異変に気づいて帰宅したその夜から  丸山ワクチンを注射していました。

丸山ワクチンを開発した丸山千里は 私の父です。

ですから 私の家に丸山ワクチンが常備されていても 不思議ではありません。

11月14日の食事中に 食物が喉にひっかかり 異常を感じて がんだろうと思うのは ごく当たり前のことで そうなれば 家にある 丸山ワクチンを注射し始めるということになります。

丸山ワクチンが 社会的に注目されたのは 1981年 (昭和56年)のことです。

がんの薬として ゼリア新薬工業という製薬会社が 厚生省に認可を求めていましたが 1981年8月14日に 試験・研究の継続を求める付帯意見を付けた上で、「現段階で承認することは 適当ではない。」という中央薬事審議会の答申が出て 認可されませんでした。

ところが その時点で 丸山ワクチンを使っている患者の数が 3万人を超えていましたから 不認可で 供給が止まってしまうと その時点で 丸山ワクチンを使っている患者が騒ぎます。

それを避けるために 厚生省は メーカーのゼリア新薬工業に対し 丸山ワクチンを 有償治験薬という位置づけで 供給を続けさせ 現在に至っています。

薬は 研究薬、治験薬、治療薬に分類されます。

大学や 研究所等で 開発する薬は 最初は研究薬として 試験、実験を重ねます。

その薬が 有望だということになると 治験薬として 全国の病院で臨床試験をします。

「この薬は 自分たちの研究では 問題がないのですが 第三者の立場で検証をしていただきたい。」と全国の病院に依頼します。

お願いするのですから その費用はメーカーが負担します。

メーカーは 臨床試験がうまくいって認可されれば 治療薬として発売できるようになり 

それまでかかった開発経費を回収し 利益を得ることができるから 多額の費用の負担をするわけです。 

ところが「許可できない。不認可だ。」と言われたそのあとで 「しかし 丸山ワクチンを希望している患者がいるのだから 認可はしないが 今までどおりに供給しろ。」という指導が 厚生省からでました。

メーカーのゼリア新薬工業は 多分 茫然とし 厚生省の言っていることが 理解できなかったのではないかと思います。

「現段階で承認することは 適当ではない。」と メーカーに対して 最も厳しい結論を出しておきながら 「今までどおりに供給しろ。」ということを オフィシャルに命じるという論理の立て方が 私には 全く理解できません。

しかし 事実はそのようになり、 ただし メーカーは費用の負担が重荷だろうから 臨床試験中の治験薬という位置づけのままで 患者から費用を徴収してもよい、ということになりました。

こんなわけで 丸山ワクチンは 1981年から およそ30年も経った 2010年の今も 有償治験薬という ポジションのままで存在しています。

認可されてない薬ですから 病院に在庫はありません。

ですから 病院のお医者さんが使う 癌患者に対する治療薬のなかに 丸山ワクチンが入ることはないのです。